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韓国の京畿道抱川市で2025年3月6日、空軍の戦闘機が誤って爆弾を投下し、被害を受けた住宅=東亜日報提供
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 韓国空軍によると、6日午前10時4分ごろ、ソウル北方の京畿道(キョンギド)抱川(ポチョン)市で訓練中のKF16戦闘機から爆弾8発が誤って投下された。消防などによると、住民や軍人ら2人が重傷、13人が軽傷を負った。空軍関係者は、パイロットが標的のデータ入力を誤ったことによる誤爆事故だと明らかにした。

 空軍関係者によると、米韓合同訓練の一環で、戦闘機2機から4発ずつ爆弾が投下された。本来落とすべき射撃場内の標的から約8キロ離れており、パイロットへの聞き取りから、入力ミスだと確認した。空軍は参謀次長を委員長とする事故対策委員会を立ち上げた。国防省は原因が究明されるまで、すべての実射撃訓練を中止する。

 現場は田畑や民家が並ぶ地域。瓦屋根が崩れ落ち、少し離れた場所でも建物の窓ガラスが割れていた。消防によると、住宅5棟や教会などが破損した。

 この地域に住む女性(54)は、突然「ドン」という音がして停電したため、「家の中で何かが爆発したと思った」。息子が外に出ると、空に煙が上がっていたという。「地域では戦争だと思った人もいる」と不安を訴えた。

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